瑠璃まつかさ
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2023-02-14
日記
瑠璃まつかさ
毎週火曜日の放課後は
花鋏と花合羽を携えて長谷に通いました。
冠木門をくぐり 格子戸を開け
ご挨拶をした瞬間
その日あったことを全て放って
目の前にある
花と木とに対峙する時間になることが、
子供心に とおとく得がたいと感じていました。
瑠璃松笠は真夏に咲く花ですが、
霜柱のようだ!と感じてからは
冬の枝と合わせて生け込みます。
ザクザクと踏みしめる冬の朝の霜柱は少し瑠璃色で、
見立てと季節とのやりとりに儚く張詰めています。